恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
寛は一日中運転し疲れていた。
他の運転役の同期は地方営業所勤務で、一日中車に乗るのは慣れている。
本社勤務の営業はもっぱら電車移動か、精々カーシェアリングなので、一日運転するようなことはプライベートでしかない。
私はペーパーだし、他のメンバーが無免許なので、寛は慣れない運転をかってくれたのだけれど、
さすがに夕飯の缶ビールがまわると眠気に襲われている様子。
「寛、眠い?」
寛は答えない。
仲間たちの喧騒は遠い。
暗闇の森、私たちはまるで二人きりだ。
ぐらっと寛の身体が傾いだ。
そして、私の身体にかかる重みと温もり。
肩に乗るのは、寛の頭。
すでに寛は眠っていた。
他の運転役の同期は地方営業所勤務で、一日中車に乗るのは慣れている。
本社勤務の営業はもっぱら電車移動か、精々カーシェアリングなので、一日運転するようなことはプライベートでしかない。
私はペーパーだし、他のメンバーが無免許なので、寛は慣れない運転をかってくれたのだけれど、
さすがに夕飯の缶ビールがまわると眠気に襲われている様子。
「寛、眠い?」
寛は答えない。
仲間たちの喧騒は遠い。
暗闇の森、私たちはまるで二人きりだ。
ぐらっと寛の身体が傾いだ。
そして、私の身体にかかる重みと温もり。
肩に乗るのは、寛の頭。
すでに寛は眠っていた。