恋よりもっと。~トモダチ以上カレシ未満~
「嘘ついてでも寛ちゃんと別れたくなかったの!わかってよ!私の気持ち!」
「それって俺の足下見てることにならない?
おまえの浮気を見て、俺がどんだけ悲しかったかわかるか?おまえに妊娠してるって告げられてどんだけ悩んだかわかるか?
おまえのしてること、わけわかんない。結婚したいなら、もう一人のヤツとすればいいじゃん」
「だからぁ!ユウジじゃ駄目なんだよ!私は普通のお嫁さんになりたいんだもん。寛ちゃんみたいな真面目な会社員のお嫁さんになりたいんだもん!
あんな定職にもついてないヤツ、もう別れたよ!全然会ってないから!ホントだよ?信じてよ!」
すでに安田は取り繕う気もないようだった。
きっと、妊娠の嘘だってもう少し引っ張るつもりだったのだ。
戻れないところまで結婚話を進めて、それから実は……とやるつもりだったのだろう。
もしくは、その間に妊娠を既成事実に変えてしまおうと思ったかもしれない。
しかし嘘が露呈した今、安田にできることは、寛に死に物狂いで愛と未来を乞うことだけだ。
「それって俺の足下見てることにならない?
おまえの浮気を見て、俺がどんだけ悲しかったかわかるか?おまえに妊娠してるって告げられてどんだけ悩んだかわかるか?
おまえのしてること、わけわかんない。結婚したいなら、もう一人のヤツとすればいいじゃん」
「だからぁ!ユウジじゃ駄目なんだよ!私は普通のお嫁さんになりたいんだもん。寛ちゃんみたいな真面目な会社員のお嫁さんになりたいんだもん!
あんな定職にもついてないヤツ、もう別れたよ!全然会ってないから!ホントだよ?信じてよ!」
すでに安田は取り繕う気もないようだった。
きっと、妊娠の嘘だってもう少し引っ張るつもりだったのだ。
戻れないところまで結婚話を進めて、それから実は……とやるつもりだったのだろう。
もしくは、その間に妊娠を既成事実に変えてしまおうと思ったかもしれない。
しかし嘘が露呈した今、安田にできることは、寛に死に物狂いで愛と未来を乞うことだけだ。