ただ、君の隣にいたいだけ
黒のリュックを背負って部屋を後にする。綾羽さんは綺麗で年齢よりもずっと大人っぽい。亮輔さんだってもう立派な大人。私は成人したけれどまだ甘えてばかりいる子ども。
だから背伸びはしない。たとえ似合わなくたって背伸びして自分に合わない洋服を着たってアピールできないしね。
コンコンと亮輔さんの部屋のドアをノックする。部屋で待っているからって言ってたのにな。返事がない。もう一度ノックするもやっぱり応答ゼロ。ごめんなさいと軽く呟き、そっとドアを開ける。
テレビの画面はナイトレンジャーの戦闘シーン。でも、亮輔さんには子守唄になっていたみたい。ベッドに横たわりスヤスヤと寝息を立てている。お邪魔しますと中に入りゆっくりと彼に近づく。
「・・・寝顔、やっぱり可愛い」
無防備なあどけない寝顔。亮輔さん、ずっと寝ていないって聞いていた。練習が終わった後もお風呂に入って軽くご飯を食べた後はその日の練習のビデオ鑑賞。
初心者マークのアクターばかり。だからこそ練習風景をビデオに撮ってそれを見て次の練習に課題を与える。亮輔さんは本当に自分の時間を費やしてでも私たちに時間を掛けてくれている。
その気持ちに応えたい。無駄になんてしたくない。それなのに・・・。
だから背伸びはしない。たとえ似合わなくたって背伸びして自分に合わない洋服を着たってアピールできないしね。
コンコンと亮輔さんの部屋のドアをノックする。部屋で待っているからって言ってたのにな。返事がない。もう一度ノックするもやっぱり応答ゼロ。ごめんなさいと軽く呟き、そっとドアを開ける。
テレビの画面はナイトレンジャーの戦闘シーン。でも、亮輔さんには子守唄になっていたみたい。ベッドに横たわりスヤスヤと寝息を立てている。お邪魔しますと中に入りゆっくりと彼に近づく。
「・・・寝顔、やっぱり可愛い」
無防備なあどけない寝顔。亮輔さん、ずっと寝ていないって聞いていた。練習が終わった後もお風呂に入って軽くご飯を食べた後はその日の練習のビデオ鑑賞。
初心者マークのアクターばかり。だからこそ練習風景をビデオに撮ってそれを見て次の練習に課題を与える。亮輔さんは本当に自分の時間を費やしてでも私たちに時間を掛けてくれている。
その気持ちに応えたい。無駄になんてしたくない。それなのに・・・。