ただ、君の隣にいたいだけ
駄菓子屋の松田屋までは自転車で5分。
私が先導して二人はゆっくりとついてくる。その間もチラリと後ろを見ると楽しそうに歌ってるみたい。明海の心を掴んだからって調子に乗らないでよ。
「オレ、シャボンだまがほしいな」
松田屋に来たのは本当に久しぶり。昔はよく通った。きな粉棒やお餅のお菓子、輪っかの開いたスナック菓子。コーラ味やサイダー味のよく飲んでいた30円のジュースは下から少しだけ歯で噛み切って少しずつ飲んだ。
懐かしい。そういやあの街には駄菓子屋さんなんてなくってコンビニに少しだけ駄菓子が置いてあった。今は駄菓子屋なんて珍しいんだろうな。
「花菜ちゃん、何買うか決めた?」
「これと、これとこれ。それからこれも。これで100円」
私のお決まりの100円のお菓子。20円のサイダーガムと色んな味の10円の棒の形のお菓子2つ、それからジュースと30円のスルメイカ。これは小さい頃、100円を握りしめてお姉ちゃんと買いに来たときの私の定番。
カゴの中身を見て懐かしさに思いを馳せているとヒョイとそれを奪われた。
私が先導して二人はゆっくりとついてくる。その間もチラリと後ろを見ると楽しそうに歌ってるみたい。明海の心を掴んだからって調子に乗らないでよ。
「オレ、シャボンだまがほしいな」
松田屋に来たのは本当に久しぶり。昔はよく通った。きな粉棒やお餅のお菓子、輪っかの開いたスナック菓子。コーラ味やサイダー味のよく飲んでいた30円のジュースは下から少しだけ歯で噛み切って少しずつ飲んだ。
懐かしい。そういやあの街には駄菓子屋さんなんてなくってコンビニに少しだけ駄菓子が置いてあった。今は駄菓子屋なんて珍しいんだろうな。
「花菜ちゃん、何買うか決めた?」
「これと、これとこれ。それからこれも。これで100円」
私のお決まりの100円のお菓子。20円のサイダーガムと色んな味の10円の棒の形のお菓子2つ、それからジュースと30円のスルメイカ。これは小さい頃、100円を握りしめてお姉ちゃんと買いに来たときの私の定番。
カゴの中身を見て懐かしさに思いを馳せているとヒョイとそれを奪われた。