ただ、君の隣にいたいだけ
テレビのCMの言葉にハッとなった。青池ファミリーパークは私の地元にある遊園地。
昔からよく家族で行っていた。観覧車、ジェットコースター、メリーゴーランドにコーヒーカップ。どこにでもある遊園地だけれどここのヒーローショーはかなり有名。というのも有名なプロダクションとの契約があるか何かでとにかくアクションがプロ並み。
一度、デパートの会場で行われていたヒーローショーを見に行ったことがあったけれど比べものにならないほど酷かった。
なんだか、懐かしいな。ふと足元に転がる携帯を手にする。無意識のうちに実家に電話を掛けていた。お母さんにだけは話した。どうしても夢を叶えられなかったって。
いつでも帰ってきていいのよってお母さんは言ってくれたけれどそのときはまだ素直に甘えられなくてこっちで頑張るって意地を張った。結局、今の生活は酷いものだけどね。
「・・・もしもし?」
「花菜!元気にしてる?どうしたの?」
「今、青池ファミリーパークが閉園ってCMでやってて・・・」
「そうなのよ。よくみんなで行ったのにね・・・ねえ、花菜。帰っていらっしゃいな。あなた一人食べさせるくらいどうってことないわよ。それにしばらくはうちの手伝いでもしてゆっくり考えなさい」
昔からよく家族で行っていた。観覧車、ジェットコースター、メリーゴーランドにコーヒーカップ。どこにでもある遊園地だけれどここのヒーローショーはかなり有名。というのも有名なプロダクションとの契約があるか何かでとにかくアクションがプロ並み。
一度、デパートの会場で行われていたヒーローショーを見に行ったことがあったけれど比べものにならないほど酷かった。
なんだか、懐かしいな。ふと足元に転がる携帯を手にする。無意識のうちに実家に電話を掛けていた。お母さんにだけは話した。どうしても夢を叶えられなかったって。
いつでも帰ってきていいのよってお母さんは言ってくれたけれどそのときはまだ素直に甘えられなくてこっちで頑張るって意地を張った。結局、今の生活は酷いものだけどね。
「・・・もしもし?」
「花菜!元気にしてる?どうしたの?」
「今、青池ファミリーパークが閉園ってCMでやってて・・・」
「そうなのよ。よくみんなで行ったのにね・・・ねえ、花菜。帰っていらっしゃいな。あなた一人食べさせるくらいどうってことないわよ。それにしばらくはうちの手伝いでもしてゆっくり考えなさい」