ただ、君の隣にいたいだけ
「なんで?なんで、私ばかり仲間はずれなの。お姉ちゃんが育児ノイローゼになりかけだったことなんて知らない。お母さんがお店を畳むなんて考えてたことも何も知らない。なんで私の知らないことを他人の亮輔さんが全部知ってるのよ!!」
「いい加減にしろ!!俺が気に入らないなら直接言えばいいだろ。出て行ってほしいならそう言えよ。おばさん、お弁当とお茶ありがとう。花菜ちゃんと話してくるから」
怒鳴り声を上げた後、お母さんの用意してくれたお弁当とお茶をカバンに入れた亮輔さんはツカツカと涙まじりに狼狽える私の手を強く掴みそのまま引っ張った。
「は、離してください」
「離さない。今日はデートだから。それに言いたいことは全部俺に言え。聞いてやるし、受け止めてやるから」
いつもとは口調も違う亮輔さん。でもその言葉はいつもの彼とは違う気がした。そう、居場所を奪うと言ったあのときのように。
「いい加減にしろ!!俺が気に入らないなら直接言えばいいだろ。出て行ってほしいならそう言えよ。おばさん、お弁当とお茶ありがとう。花菜ちゃんと話してくるから」
怒鳴り声を上げた後、お母さんの用意してくれたお弁当とお茶をカバンに入れた亮輔さんはツカツカと涙まじりに狼狽える私の手を強く掴みそのまま引っ張った。
「は、離してください」
「離さない。今日はデートだから。それに言いたいことは全部俺に言え。聞いてやるし、受け止めてやるから」
いつもとは口調も違う亮輔さん。でもその言葉はいつもの彼とは違う気がした。そう、居場所を奪うと言ったあのときのように。