ただ、君の隣にいたいだけ
可愛い可愛い私のボーイフレンド。明海はお姉ちゃんの一人息子で今年3歳になる。かなり言葉は早いほうで普通に会話ができる。お姉ちゃんの家はここから自転車で5分。だからお姉ちゃんはほとんど実家にいる。お義兄さんは仕事が忙しくて早朝出勤の深夜帰宅とか。

とにかくクリクリのお目目と愛らしい顔で明海といると癒される。可愛いボーイフレンド。明海のクリクリお目目を見つけた瞬間に飛びついた私をギュッと受け止めてくれる。


お母さんはやれやれなんて呆れているけれど明海との再会は本当に嬉しくて仕方ない。頬ずりしても嫌がらないし、少しだけ舌足らずな喋り方もメロメロにさせられる。やっぱり帰ってきて本当に良かった。



「あれ?そういやお姉ちゃんは?」


「何、言ってんの?春から職場復帰したでしょう?だからあーくんはうちで見てるのよ」



「えっ?うちで見てるって?お母さんお店番あるでしょ?」



「ああっ言ってなかったわね。実は今、うちに同居してる子がいるのよ。あれ?さっきまであーくんと一緒に公園に行ってたはずよね?」



「おにいならなにかしてたからオレだけかえってきたんだ。えらいだろ、オレ」
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