ただ、君の隣にいたいだけ
「私は、出来ると思いますか?逃げ出したんですよ。ピアノが弾けず実習もうまくいかなかったから。そんな私が出来ると思いますか?」
嫌らしい質問だな。ここまで認めてくれているのにまだ言葉が欲しいのがバレバレ。でも、キスの意味が聞けないのなら私に自信をつけて欲しい。
逃げ出すことの出来ないくらい強い自信。
「・・・出来るじゃなくてやらなきゃ。だって花菜ちゃんから言ってくれたんだ。そのくらいヒーローショーの仕事は責任重大だよ。だから出来ないなんて言葉は通用しない」
「・・・そ、そうですよね。うん、だって本番は一回だけですもんね」
ヤバイ、泣きそう。そんな言葉が返ってくるなんて思わなかったから。そうだよね。自信なんて自分でつけなきゃ意味がない。
今までは甘えて逃げてもちゃんとここに居場所があった。でも、その居場所にいつまでも甘えてばかりいてはダメなんだ。
「・・・俺がいるから。一年間だけだけど俺がそばにいて花菜ちゃんが逃げ出したくなったらめいっぱい甘やかしてあげる。だから出来ないなんて思わずにやらなきゃいけないと思って頑張ってほしい。花菜ちゃんだから出来る。俺は、そう信じてるよ」
包み込んでくれる温かい言葉、そして優しい笑顔。うん、やる。頑張る。
この言葉を胸に抱いて私は明日、新しい一歩を亮輔さんのそばで歩み出すよ。
嫌らしい質問だな。ここまで認めてくれているのにまだ言葉が欲しいのがバレバレ。でも、キスの意味が聞けないのなら私に自信をつけて欲しい。
逃げ出すことの出来ないくらい強い自信。
「・・・出来るじゃなくてやらなきゃ。だって花菜ちゃんから言ってくれたんだ。そのくらいヒーローショーの仕事は責任重大だよ。だから出来ないなんて言葉は通用しない」
「・・・そ、そうですよね。うん、だって本番は一回だけですもんね」
ヤバイ、泣きそう。そんな言葉が返ってくるなんて思わなかったから。そうだよね。自信なんて自分でつけなきゃ意味がない。
今までは甘えて逃げてもちゃんとここに居場所があった。でも、その居場所にいつまでも甘えてばかりいてはダメなんだ。
「・・・俺がいるから。一年間だけだけど俺がそばにいて花菜ちゃんが逃げ出したくなったらめいっぱい甘やかしてあげる。だから出来ないなんて思わずにやらなきゃいけないと思って頑張ってほしい。花菜ちゃんだから出来る。俺は、そう信じてるよ」
包み込んでくれる温かい言葉、そして優しい笑顔。うん、やる。頑張る。
この言葉を胸に抱いて私は明日、新しい一歩を亮輔さんのそばで歩み出すよ。