ただ、君の隣にいたいだけ
「俺らのチームは普通、ショーを見学してから本番に臨む。普通ならってあの人たちが言っているのは、基本ヒーローショーの人数は9人。その中に司会も含まれて音響も含まれているから基本的にアクターは7人。最初からヒーローが5人揃わないのは後半に出てくるヒーローが戦闘員を掛け持ちしてるから」
私にでもわかるように隣に来て説明してくれたのはレッド担当の庄野さん。庄野さんって言ったけれど私と同じくらいの年齢かもしれない。
黒髪短髪で爽やかタイプの外見に見えるけれど人見知りなのか淡々とした口調。それでも分かりやすく説明してくれてすごく助かった。そうなんですかと私が相槌を打つと彼はそのまま説明を続けてくれた。
「でも今度のショーは他のチームとの『大会』と呼ばれる合同ショーでいつもよりアクターが多い。基本的にヒーローは5人出っぱなしだし、掛け持ちはよっぽどのことがない限りはしない。なのにそのチームがブチったから俺らはそのチームがやるはずだった配役を分担して補わなくちゃいけないというわけ」
特に今回は初の6人目のヒーローが出てくるわけだからと付け加えた彼。まだ3人は話し合ったまま。綾羽さんはただ黙って台本に目を通している。
あんなにイライラと態度に表す亮輔さんを目の当たりにして何も出来ない自分がもどかしい。
私にでもわかるように隣に来て説明してくれたのはレッド担当の庄野さん。庄野さんって言ったけれど私と同じくらいの年齢かもしれない。
黒髪短髪で爽やかタイプの外見に見えるけれど人見知りなのか淡々とした口調。それでも分かりやすく説明してくれてすごく助かった。そうなんですかと私が相槌を打つと彼はそのまま説明を続けてくれた。
「でも今度のショーは他のチームとの『大会』と呼ばれる合同ショーでいつもよりアクターが多い。基本的にヒーローは5人出っぱなしだし、掛け持ちはよっぽどのことがない限りはしない。なのにそのチームがブチったから俺らはそのチームがやるはずだった配役を分担して補わなくちゃいけないというわけ」
特に今回は初の6人目のヒーローが出てくるわけだからと付け加えた彼。まだ3人は話し合ったまま。綾羽さんはただ黙って台本に目を通している。
あんなにイライラと態度に表す亮輔さんを目の当たりにして何も出来ない自分がもどかしい。