オトナになるまで待たないで
人に髪を洗ってもらうのが、こんなに気持ちいいなんて!
「みんな、お金出して美容院に行く意味がようやく分かりました」
ミツキさんのシャンプーする手が止まった。
「まさか今まで、ヘアカット行ったことないの?」
「ないです。中学までは母親が切ってましたけど、今は自分で適当に…」
ミツキさんが、低いため息をついた。
「佐野先生、この子とんでもないですよ」
「なあに?」
「ヘアカット行ったことないって言ってますよ」
「まぁ!今どきいるのね。きっと恋したら変わるわよ」
私はちょっと反発心が湧いた。
「だって人間は見た目じゃないじゃないですか。見た目に惹かれて来る男なんて嫌ですよ」
「それは違う!」
…と、2人が同時に言った。
「みんな、お金出して美容院に行く意味がようやく分かりました」
ミツキさんのシャンプーする手が止まった。
「まさか今まで、ヘアカット行ったことないの?」
「ないです。中学までは母親が切ってましたけど、今は自分で適当に…」
ミツキさんが、低いため息をついた。
「佐野先生、この子とんでもないですよ」
「なあに?」
「ヘアカット行ったことないって言ってますよ」
「まぁ!今どきいるのね。きっと恋したら変わるわよ」
私はちょっと反発心が湧いた。
「だって人間は見た目じゃないじゃないですか。見た目に惹かれて来る男なんて嫌ですよ」
「それは違う!」
…と、2人が同時に言った。