オトナになるまで待たないで

おせっかい

嫌がる私の声をかき消すように、

「アカンアカンアカン!!」

を連呼しながら、ゴウは家まで付いて来た。


「本当に大丈夫だって!」

「ナニを言うてんのよ。アンタどうやってご飯食べてはったん?」

「右足で皿を押さえながら、左手でこう…」

「そういう意味ちゃう!野生動物か!」



鍵を出してもらい、ドアを開けてもらう。

「ゴウの所、親いるんでしょ?」

「うちとこも離婚してお父はんしかおらんし、仕事で年中居いひんから大丈夫や」

「居ないったって、うちとは違うでしょーが」

「ウルサイ。ボストンバッグどこ?荷物詰めな」


そんな物はないので、大きな紙袋に詰めることにする。

「はぁ!海、こんな子供みたいな下着つけてんの?」

「いいでしょ!じっくり見るな!」

「ヴァージン気分も真っ青やな」


さすがに恥ずかしい……
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