オトナになるまで待たないで
一週間ぶりのバイト先は、なんだか新鮮に見える。

出迎えてくれた、スタッフの金田さんが小さな歓声を上げる。

「元気~!?なんか大人っぽくなっちゃってる~」

「お久しぶりです。テスト終わりました?」

「うん。ありがとう。大変だったね。ごめんね」

金田さんは、大学生スタッフの1人。
会うのは久々だ。


後ろから入ってきたゴウを見て、目を丸くする。

「て…天使がいる…」

「高校の友達です。ゴ…じゃない、シノ…じゃない」

「妃乃デス」

変わってゴウが答える。

声もすっかり変わって、ただの美少女にしか見えない。

…変な言い方だけど。

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