オトナになるまで待たないで
「待った!待った!ねぇ部長さん!」

「あなたも話にならないね」

「イヤイヤイヤイヤ!ともかく部長さん!」

「部長じゃないだろう」


静かだが、切るような声で言う。


「あなたは何しに来た?彼女に対する気づかいが、一つもないじゃないか」

「あ、これは悪かった。うん。ごめんね、アナタ。あ、いや。申し訳ない」


弁護士が、私を押し留めようとする。


……った!


後ずさりしたら腕に痛みが走った。

店長が目の前に立ちはだかり、雷のような声で怒鳴った。

「どけ!!」
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