オトナになるまで待たないで

恐る恐る、ストローに口をつける。


「美味しいわ。なぁ？」

「お…美味しいです」

「ハーブ・コーディアルっていうの。夏バテにいいんだって」


ハーブ…


大丈夫なハーブ？



「トンちゃん、新作ないん？」

「あるよ～ん。別荘用に作ったの」

「わあ、見せて～」


トンちゃんは、いそいそと消えて行った。