オトナになるまで待たないで
慌てて押し戻そうとしたけど、すでに店長は上がり込んでしまった。

「説得って言っても、いつ帰って来るか分かんないですよ!」

「いい。帰るまで待つ」

店長は、何食わぬ顔で買ってきた食材を冷凍庫に詰め始めた。

「だって明日になるかもしれないですよ!?」

「夜勤慣れしてるから大丈夫」

「終電が…!」

「店に行けばいい」

いやいやいやいや!
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