オトナになるまで待たないで

「大丈夫ですから」

「いや、来る」


変だ。

宣言してるけど、懇願してるみたいな…。

顔を上げた先に、真剣な瞳があった。


「放っておけない」

「止めて」

思わず言った。



「嫌だ」


背筋に電流が走った。

この感覚、前も電車で…


そんな訳ない。

店長は大人なんだから。

私はゴウが好きなんだから。

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