オトナになるまで待たないで
ユニフォームに着替えて表へ出た。

タイムカードを押して、早番の青木さんに声を掛ける。

青木さんは、ニヤニヤしながら私を見た。


「な、なんですか?」

「なっちゃん、今日可愛いコート着てたよね~」

「ああ、あれは貰いも…」

「デート?」

「え…」

「クリスマス・デート!?」

「今、働いてるじゃないですか…」

「だからこの後!?それとも、もうしてきたの!?」

「…トイレ清掃、行ってきまーす」

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