オトナになるまで待たないで
「女子高生が、そこに目をつけへんよなぁ」
ゴウと歩きだした。
すっきりして、猛烈にしゃべりたい気分。
「この間、バイト先でゲロ吐いた客がいてさ…
掃除しながら『この仕事で良かったのかな』って思ったけど、
遅番の人が『キレイすぎて、マジで分からなかった』って言ってくれてさ」
「うんうん」
「吹っ切れた!」
「そうやな。家もキレイにしとるもんなぁ」
「だから、汚いって思うより、キレイにしたいって思うように働くよ」