オトナになるまで待たないで
妃乃が、試合会場の一角を指差した。

「見て!あそこに居てはる!」

「あ、本当だ。部長だ~」

「松井さん、むっちゃ格好いい!いやあーいやあー!どうしよう!」



妃乃は持っていた高そうなカメラで、盛んに撮影を始めた。

「あかん!もっと前や!」



美少女がぐいぐいと一番前に乗り出して行ったもんだから、

周りの視線が一斉にこちらを向く。



「ちょ…ちょっと」

「しっ!試合始まる!」

あんたが、ウッサイのに…


整列をして、礼をしているのが目に入った。

試合が始まったけど、ルールが全然分からない。



なんか、眠くなってきた・・・。


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