オトナになるまで待たないで
終わり
あの大会の後…
ゴウは補導され、
学校に通報された。
「オトンと連絡がつかへんかったみたいで、
京都の方に連絡が行ってん。
すぐ、オカンが飛んできて…」
当然、ゴウは着替える間もなく、
先生たちに引き渡された。
「オカンが来てな、話し合いが始まったんやけど、
先生ら話にならんのよ。
バッグの中身を机にバラまいて、
意味分からん身体検査されてな、
アドレス開けさせられて、
あ行から一人一人な、
『これは誰?この人は何?』
て永遠しはんねんか。
オカンがキレて、
『こんな低次元なガッコ辞めさせる!豪太!行かんでよろし!』
てなってな」
ひどい…
ひどすぎる…
「うちの担任は!?」
「なんも」
「なんもって!?」
「学年主任のすること、ただオロオロ見とったわ」