オトナになるまで待たないで
弁護士は、弱った動物を見るような目をした。


「お気持ちは分かります。非常なご不快とご迷惑をお掛けしたんですから。ですが、せめてお詫びの…」


人の話なんか全然聞いてない。

背筋が寒くなってきた。


「警察呼びます…」

「そんな坂下様!」

「あ、警察はダメなんだ…。手が回せるから」


みんなが、キョトンとした目で私を見た。

店長だけ、様子がおかしい。


その様子に部長が気づいた。


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