オトナになるまで待たないで



意地…


「まだ…私から奪えるものがあるんですね…」

みんな、ギョッとした顔で私を見た。


「え、何ですか何ですか?」

弁護士だけが、何も聞いていなかった。


「帰りましょう」

と部長が言った。

そして私の前まで来ると、

「本当に、お詫びのしようがない。申し訳なかった」

頭を下げた。


社長も後に続いた。
< 323 / 472 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop