オトナになるまで待たないで

涙が頬を伝った。

海風が、それを横に飛ばす。


泣いてるのは、

私じゃない。


私の体を使って、

誰か別の人が

泣いてるんだ。




私が泣いてる

はずがない。




だって、もう

この世に

いないんだから。

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