オトナになるまで待たないで
「とにかく、まずは施設選びかな。
その…探してるっていう施設のリストを下さい。
絶縁状態だった伯母さんの委任をもらってますから、今後はこちらから指示を出させてもらいます」
「伯母さんて人は…なんて?」
「委任をいただきました」
「それだけ?」
「いろんな事情がありますから」
ヒノが暗い顔をした。
「ええねん。ウチがついとるから」
「2、3歳か…」
トンちゃんが天井を見上げた。
「一番幸せだった頃に戻ったんだな」