オトナになるまで待たないで
はっ……として目覚めた。

寝言、言っちゃった!?



寝言じゃなかった。

熊谷くんの前に、女の子が腰に手を当て立ちはだかっていた。

「どうして来てくれなかったの!?」



熊谷くんが、もの憂げに答える。

「オレ、行くって言ってないけど」

「私は絶対来てって言った!」



この「女子」は、私も知っている。

東南アジア系のハーフと思われる顔立ち。


短いスカートから突き出ている脚は、腕かと思うほど細い。

しかも長い!


私は驚嘆して、その脚をジロジロ見回した。
< 42 / 472 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop