オトナになるまで待たないで

トウマくんが、ため息をついた。

「夏海。散歩しよう」


トウマくんが帽子をかぶせてくれた。

「夏海、似合う…いや…俺はいいから。変だって!」


ナースステーションの中で、

さっきの女の人が射抜くような目でこちらを見ていた。
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