オトナになるまで待たないで

生きる

駅まで一時間歩いた。

死ねなかった…


それに…みんなにバレた…


みんなに…

もうここには、居られない。





しばらくしたら、犬を散歩させているオジサンがいた。


「あの…すみません」

「はい?」

「駅はこっちで合ってますか?」

「合ってるよ。そこを曲がると近い」


よく見たら、フライドチキンの箱を持っていた。

「ああっ…それ!どこに売ってるんですかあ!?」


涙を流さんばかりに言ったら、すごく笑われた。

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