オトナになるまで待たないで
間に合った…。

紙袋の中から、タオルを出した。

可愛い。

松井さんがくれたんだ。

腕についている、ブレスレットも。


タオルを広げると、小さな箱が転がり落ちた。

拾って開けてみる。

「あれ…!?」


真紅のガーネットが、きらめいていた。


お母さんの婚約指輪だ。

これ…質屋に売ったはず…


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