オトナになるまで待たないで
「私、バイト遅刻しちゃうから…」

「逃げんな!」

「本当だって!」


熊谷くんは自転車を放り出し、私の両肩を掴んだ。

「アンタね…!」


時給が!店長が!



「遅刻するって言ってんだろうが!このアマ!」


地下中に響き渡るような声で怒鳴った。



「アタシは世界で一番『女子』って生き物が嫌いなんだよ!!」
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