オトナになるまで待たないで
突然、ぐっと体が持ち上がる。


店長が私を運んでいる。


恥ずかし過ぎる。


お客さん達が、ブースから出て、こっちを見ている。

そのアタマ数の多さに泣きたくなった。

「お店…お店どうしたらいいの…」

「心配しなくていい」

初めて聞く、優しげな声だ。



警察官が次々に入ってきた。

吐き気がする。

もうどうにでもなれ。


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