オトナになるまで待たないで
3…困難
店長と車を降りた。

腕も痛いけど、首筋が痛い。



バッグから、鍵を出してもらう。

左手で開けるのに手間取っていると、

店長が手を添えてドアを開けてくれた。


変な感じ。

何が?

エロくない?

何が!?

っ痛たたた…

「大丈夫か?」

「は、はい」



玄関は狭い。

電灯のスイッチが、右側にある。

左手でそれを付けるのも大変。



部屋に上がると、すぐにダイニングキッチンになっている。

店長が私の荷物を次々に運ぶ。

途中でスーパーに寄ったのは、そういうことか…。

冷凍庫を開け、次々に詰め込もうとする。


「肉も魚も、けっこう入ってるな」

「あの…すみません」



店長が怖い顔で言う。


「座ってろよ。寝てるとか」

「はぁ…」

「メシは置いて行くから、しばらく休めよ」

「…ありがとうございます」

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