Lave Story
第一章
告白
「和也ー!」
はぁ……またうざいのが来た。
「何?」
俺はそっけなく返事をした。
「なんだよー。朝から冷たいなぁ!」
「お前は朝からうるせーな」
「ひど!」
三浦和也(ミウラカズヤ)。俺の名前。
そんでこのうざいのが中西陵(ナカニシリョウ)。
一応幼なじみ。
友達かどうかは知らないけど、陵が言うには大親友らしい。
「で、何だよ。なんか話があったんだろ?」
「そうそう。お前また告られたんだってな?」
「それが何だよ」
俺が誰かに告られる度に、いつも同じセリフを言いに来る。
つまり、ほぼ毎日。
「何で全部断るんだよ。顔も普通に悪くない子ばかりだろ?」
顔?そんなの知るかよ。
「俺から見ればどの女も一緒なんだよ。俺のことなんか何も知らねーくせに、告白なんかすんなっつーの」