Lave Story
「まぁいいけどよー。お前のこと呼んでるぜ」
そう言って、陵が後ろを指す。
そこには、一人の女が立ってた。
誰だよあいつ。見たことねぇ奴だけど……
「何?」
俺がそう聞くと
「あっ、あの……場所、変えてもいいかな…?」
あぁ、またいつものか。
……めんどくさい。
そんなことを思いながら女の後をついていくと、屋上に出た。
「で、何か用?」
俺が冷たく聞くと、女は徐々に顔を赤くした。
「あたし、吉川実穂(ヨシカワミホ)っていいます!あたし……和也くんのことが好きなの。あたしと、付き合ってくださいっ!」
女は、固く目をつぶりながら頭を下げ、俺の返事を待ってる。
どうせこいつも……