冷酷な彼は孤独な獣医
「えぇー!遊園地は?」


「行かない」


「ケチ!」




それから朝食を食べ少しゆっくりすると、

龍は1階へ行った。



あたしはその間部屋の掃除を済ませ、

1時過ぎに龍が診療を終え2階へ上がって来た。


「買い物行くぞ!」


龍は下に降りて行く。


「ちょっと待ってよ!」


あたしは急いで龍の後を追った。


外に出ると、龍はさっさと歩き出す。


「ねぇ龍、遊園地…」


「行かない」


「食い気味に言うな!」


龍の肩を押すと、

後ろから車のクラクションが聞こえて来た。
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