冷酷な彼は孤独な獣医
「なんだそれ?っていうか、あの人って龍のお兄ちゃんじゃないの?

名前だって一文字しか違わないし!」


すると龍は冷たい口調で話す。


「兄貴だなんて思ってないけどな」


「何かあったの?龍があんな風に大き…」


「雑用!お前には関係ない事だ」


「なによ。はいはいそうですねー。

余計なこと聞きましたー!」


「早く行くぞ!」


龍はあたしの腕を引っ張る。


「ちょっと痛いんだけど!」


それからあたし達は、

ほとんど会話する事なく遊園地へと向かった。




遊園地へ着くと、龍はフリーパスを2枚買う。



そして遊園地の中に入ると龍は


「よし!あれに乗るぞ!」


そう言って上の方を指をさす。



龍の指と視線の先を辿るとそこには、

この遊園地の中で一番とされている絶叫マシン。





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