冷酷な彼は孤独な獣医
そんな中、ジェットコースターはゆっくりと頂上に向かう。


「ねぇ龍!怖い?」


あたしは下を向いたままそう聞く。


「いや、ぜんぜん!っていうかお前、下向いてんなよ!

もったいないだろ!

それに、その角度で急降下したら、

お前舌噛んで死ぬぞ!」



「えっ!嘘!?」


あたしは慌てて顔を上げた。



すると、龍が笑いながら話す。


「アハハッ嘘に決まってるだろ!バカかお前は!」


「はぁーっ!なんでそんな嘘付くのよ!

獣医だって医者なんだから、

医者にそんな事言われたら信じるでしょ!」


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