冷酷な彼は孤独な獣医
「これに着替えろ」


龍は医療白衣をあたしに渡す。



「うわっ!白衣なんて一生着る事ないと思ってたよ!」


「さっさと着替えろ!」


「ほーい!」


白衣に着替えると、龍はいくつかある中の一番奥のドアの前に行く。


「まず、今入院している犬に餌やりをしろ」


「餌やり!なんだ簡単じゃん!」


龍はドアを開くと中に入って行く。


あたしはその後ろを付いて行った。


するとそこには、いくつかケージが並んでいて、その中の一つに小型犬が入っていた。







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