冷酷な彼は孤独な獣医
龍は診察室を出ると、2階へ上がって行く。


あたしは急いで消毒を済ませると、

入院犬のトイレシートを取り替え2階へ行った。


2階へ行くと、龍は書き物をしている。


「あぁー疲れたぁー!もう1時過ぎてるし!

午後からもあるんだよね……」


ソファーに横になると龍が口を開く。


「今日は、午後からメス猫の避妊手術が入ってる」


「その猫が入院するの?」


「あぁ」


「その間、あたし何してればいいの?」


「立ち会うか?」


「冗談じゃない!」


「だろうな。じゃあお前は、冷蔵庫の中に入っているもので適当になんか作って食べてろ」
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