冷酷な彼は孤独な獣医
そしてあたしは、野菜炒めを作り始めた。


野菜炒めが完成しテーブルの上に運ぶと、

書き物をしている龍に話し掛けた。


「ねぇ、龍も食べる?」


すると龍は、テーブルに目を向ける。


「なんだそれ?残飯か?」


「はあーっ!んな訳ないでしょ!野菜炒めだよ野菜炒め!

まぁ……見た目はあれだけど………でも、味はおいしい筈!

だって、いつもは塩コショウだけで味付けしてるんだけど、

今日は少し醤油も入れたもん!」


龍はテーブルの前に来ると、野菜炒めを一口食べた。


「どう?」




「……………」


「……………」















「アホの味付けだな」


「はあ゛ーっ!!」


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