冷酷な彼は孤独な獣医
ご飯を食べ終え後方付けを済ませると、

あたしはいつの間にかソファーの上で眠っていた。




「起きろ雑用!」


龍の声に目を覚ますと、時間は3時半。


「あぁ龍。猫の手術終わったの?」


「とっくに終わった」


「成功した?」


「……………」


「ん?失敗したの?」


「捨て猫」


「え?」


「今日手術をして入院した猫は、

捨て猫のお前と違って大切に飼われている猫だ。扱いには気を付けろよ」


「…………。

はあ゛ーっ!!」




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