冷酷な彼は孤独な獣医
「………そうですよね。でも、ここの先生厳しい人だから………」


「あぁ……ですよね………」


あたしとおばあさんが話していると、

診察室から龍の声が聞こえて来た。


「おい!雑用!」


「はい!」


するとおばあさんは、慌てた様子で話す。


「あっ、早く行ってください」


「すみません!」


「いいえ」


そしてあたしは、急いで龍の所へ行った。


「ちょっと!雑用って呼ばないでよ!飼い主さん達に聞こえるでしょ!」


すると龍は、犬の体温を測りながら話す。


「おい捨て猫、飼い猫の様子診て来い」

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