冷酷な彼は孤独な獣医
「はあー!!」


「早く行って来い」


「ったく!!」



猫を見に行くと、特に変わった様子はなかった。


「何でもなさそうだったよ?」


「そうか、じゃあ診察台の消毒が終わったら、タイルを洗濯しろ」


「はーい」



それから洗濯が終わると、時間は8時を過ぎていた。


そして、待合室には誰も居ない。


あたしは院内の床と待合室の椅子を清掃消毒すると、

崩れる様に待合室の椅子に横たわる。


「あぁーやっと終わったぁー」


すると、入り口のドアが開く音が聞こえて来た。





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