冷酷な彼は孤独な獣医
わかってる………


わかってるけど………


人を好きになる気持ちを、

取り戻して欲しいと思ってしまう。



だって……そんなの悲し過ぎるから。








「ねぇ龍……」


あたしは龍の服の袖を掴んだ。


「あぁ?」


「あのねっ……


やっぱり、何でもない………」



「なんだそれ?」



でも、あたしが龍に言える事なんてなにもないんだ。


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