冷酷な彼は孤独な獣医
そう言って桐島さんは病院を出て行った。





なんの事?


……………。


あっ!さっき大型犬の採血をした時の事かぁ。


っていうか!!なによあの言い方!!






あたしは2階へ行くと、龍に桐島さんの文句を言った。


「もう!一体なんなのよあの人!

超感じ悪い!」


龍は昼食の準備をしながら話す。


「無能なヤツが有能なヤツに腹を立ててんな」


「なによそれ!確かに桐島さんは仕事は完璧だけど、

人間的には欠陥だらけなんだから!」


「俺は仕事が出来れば、あとの事はどうでもいい」


「あっそ!龍のバカ!」


あたしはソファーに横になると、龍に背中を向けた。


「ガキかお前は!」


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