冷酷な彼は孤独な獣医
するとそこにはウサギが入っていた。


「あっウサギ!可愛い!」


「先生にお願いしてきてもらえますか?」


「はい、わかりました」



あたしは龍の所へ行くと、

桐島さんが笑顔で龍に何かを話していた。



「あの……ちょっといい?」


「なんだ?」


龍は、面倒くさそうな顔であたしを見る。


「あのね、ウサギの様子がおかしいから、

すぐに診て欲しいって言う飼い主さんがいるんだけど?」


「どんな風におかしい?」


「ん……別に普通って感じ?」


「お前の判断はどうでもいい!」


「えっ?」
< 251 / 650 >

この作品をシェア

pagetop