冷酷な彼は孤独な獣医
桐島さんは、あたしの顔を見る事なく脇を通り過ぎると診察室へ入って行った。



なんだアイツ!!


フーンだっ!!




それからも、桐島さんは完璧に業務をこなし、

あたしは何度も邪魔者扱いをされた。



「藤崎さん、ちょっとそこどいてもらえますか」


「あっすみません」





そして診療時間が終わり、あたしは院内の床の消毒が終わると、

待合室の椅子に座った。

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