冷酷な彼は孤独な獣医
午前中の診療が終わり、あたしは院内の消毒が終わると、

今日届いたドッグフードを倉庫に運んだ。


倉庫に入ると、あたしは踏み台に上がりドッグフードを棚に入れていく。


するとそこに、桐島さんが来た。


「お疲れ様です」


「…………」


あたしを無視して、桐島さんは急いだ様子で何かを探し始める。


「何探してるんですか?」


あたしがそう言うと、桐島さんは明らかにわざとあたしにぶつかった。


「キャーッ」


「じゃま!」


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