冷酷な彼は孤独な獣医
桐島さんの言う通りなのかもしれない。


「桐島さんの……言う通…」


あたしが話している途中で龍が桐島さんに話す。


「お前、誰に向かって言ってるんだ?」


龍の顔を見ると龍は真顔で、

でも怒っているのがわかる。


桐島さんは、なにも言えず黙ったまま龍を見ている。


「此処は俺の病院だ。

コイツがこの病院に必要か必要じゃないかは、

俺が決める事であって、お前がとやかく言う事じゃない。


わかったならもう帰れ」


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