冷酷な彼は孤独な獣医
龍はそう言って笑うと、ソファーに座る。



えっ?


なに今の?




「ちょっと龍!!」


「デカい声出すな。ボスが驚くだろ」


「ごめん……っていうかなによ!

あたしの事かばってくれたんじゃないの?」


「かばう?なんの為にだぁ?

それって俺にメリットがあるのか?」


「もういい!!」


あたしが頬を膨らませると、

龍が優しい笑顔であたしに言う。


「お前が居て良かったよ」


「………えっ?今、なんて言ったの?」


龍は首を傾げ、キッチンへ行った。


< 299 / 650 >

この作品をシェア

pagetop