冷酷な彼は孤独な獣医
すると涼太はあたしに背中を向け、

その場に横になると、ため息まじりに話す。



「あぁ……マジウザい………


いちいち"普通は"とか、

そういう理央だけの感覚を、

俺に押し付けないでくれる?


っていうか理央と一緒に居るの、

正直もう嫌なんだ。


悪いけど出て行ってくれない?」



「えっ………」






なんで………

あたし間違った事言ってない………

普通の事を言っただけなのに………

あたしだけの感覚?

だって………普通の感覚でしょ?

同棲している彼が、連絡もなしに帰って来かった事を怒るのって、

普通でしょ?


< 3 / 650 >

この作品をシェア

pagetop